アゼルバイジャンというカスピ海に隣接する国の首都バクーで国連気候
変動会議(COP29)が開催されている。ここでは、原発を脱炭素に活用し
ようという動きが加速しているという。
昨年12月に開催されたCOP28において、米国主導のもと「原子力3倍化宣
言」が発表された。これは2050年までに世界全体の原子力発電容量を20
20年比で3倍にすることを目指すもので、現在日本を含む31カ国が賛同し
ている。
地球規模のネットゼロ(温室効果ガスの排出量を、吸収量や除去量と合
わせて、全体で正味ゼロにすることを意味する)達成やエネルギー安定
供給、経済成長の実現に向けて、再エネと原子力を最大限活用する必要
性を示し、COPの合意文書として初めて原子力が脱炭素化手段の1つとし
て採り上げられたという意義があるという。これに賛同した日本は、第
三国への革新炉の導入支援や、同志国と連携したサプライチェーン強靱
化などの取り組みを通じて、世界全体での原子力発電容量の増加に貢献
することを挙げている。賛同国も増加し、機運は高まるが、規制や安全
の面からの懸念は残る。長期化する工期などから、効果的な脱炭素につ
ながるかも見通せない状況だ。この悪いニュースに落胆せず、冷静に今
後の動きを注視していこうと思う。
【 学 習 会 】
1.日 時 12月4日(水) 10時
2.場 所 長野市ふれあい福祉センター5Fホール
3.内 容 ①311子ども甲状腺がん裁判(9/11)の報告
②子どもの権利条約フォーラム(11/10)の報告
チューター 草野麻理子
【柏崎刈羽原発の再稼働を許さない長野駅前行動】
1.日 時 11月27日(水)16時00分
2.場 所 長野駅前 東急レイホテル前
2024年11月21日
(文責:事務局担当 草野)