自宅の小さな庭にあるアジサイは、冬の間、枯れた木のように見え
ますが、この季節、青々とした新緑が芽吹き出します。いのちを感じ
る季節です。

 13日、政府は関係閣僚会議で福島第一原発のトリチウム汚染水を海
洋放出すると決めました。

 福島県内の7割の市町村議会が反対や慎重決議をし、漁業関係者な
どが「断固反対」を表明、福島県民の世論調査では約6割が反対して
いるにもかかわらず、政府は海洋放出の方針を決めました。
 菅義偉政権は、沖縄県の辺野古新基地建設と同じように、地元県民
の意向を無視し、合意なき決定を強行しました。政権の強権的な体質
を示すものです。

 「風評被害」には、東電が「賠償」するなどと言っています。しか
し、裁判に寄らないで賠償を調停する和解手続(ADR)では、東電
が「原発事故との因果関係が証明されない」という理由で、損害賠償
を拒否し、本裁判に持ち込まれる案件が非常に多いようです。そんな
不誠実な東電が「風評被害」にきちんとした賠償をするとは到底思え
ません。

 さらに、単に「風評被害」だけで終わるかどうか、人体への「実害」
も心配されています。汚染水の海洋放出は何十年も継続されますが、
環境に蓄積し、海洋生物の生態系に入り込み食物連鎖を通して濃縮さ
れ、ひいては人間に被ばくをもたらす危険性があります。
 トリチウム汚染水は長期保管するしかありません。


1.日 時 4月19日(月) 10時
2.場 所 長野県労働会館 5階 大会議室
     ※ふれあい福祉センターではありません。
3.内 容 福島県大熊町での暮らしと脱原発、そして
 原発事故後の活動 大賀あや子さん
 (福島県大熊町から新潟県に避難/「避難の権利」を求める全国
  避難者の会)


2021年4月14日

             (文責:事務局担当 喜多)